2023.07.28
TCHを知っていますか?
TCH(上下歯列接触癖)を知っていますか??
唇を閉じているときに、くいしばりではなく、上と下の歯がくっついている、触れていることはありませんか?
もしどこか一か所でも触れているところがあれば、それはTCH(上下歯列接触癖)かもしれません。
TCHとはTooth Contacting Habitの略称で上下の歯を接触させ続ける癖のことです。
何もしていないときには、ふつう上下の歯は接触していません。
元々は顎関節症の患者さんがもっている癖として注目され、顎関節症以外の歯科疾患についてもTCHが要因になる場合もあることが分かっています
顎関節症をはじめとする歯科的トラブルの原因となる可能性が高いですが、一種の癖ですから、ご本人の自覚が難しいのがやっかいな点です。
TCHは口腔内の問題につながる癖
ふつう、歯の接触はいる時や飲み込む時、発音する時に起こるだけで、他の時間は上下の歯は離れています。「長時間、歯を接触させていても気づかない」「上下の歯を接触させているほうが楽だ」というのは、一種の癖として、それが普通になってしまっている状態です。
長い時間接触させ続けることで、顎の関節や筋肉、歯や粘膜などに問題が生じることがあります。
くいしばり、噛みしめとの関係
同じように上下の歯を接触させる癖である「くいしばり」「噛みしめ」は、強い力で歯を噛み合わせますが、このような強い接触は長く続ければ顎が痛くなり、ずっとし続けることはできません。しかし、TCHはとても弱い力の為、続けていても筋肉や顎の関節への弱い疲労感を感じる程度ですから、くいしばったりするよりもずっと長期にわたって行われている可能性があります。軽い接触で長く力をかけている分、 様々な問題を引き起こす可能性があります。
TCHを続けるとなにが起きる可能性があるのか
TCHをそのままにしておくと、歯や歯茎などに力がかかり続けているため、歯周病の悪化や繰り返す知覚過敏、原因が明らかではないのに歯が痛くなったり、歯の根の治療中の歯の痛みがとれないといったことを引き起こす可能性があります。
歯や詰め物に持続的な圧迫や揺さぶる力がかかり続けることで、詰め物が外れやすくなったり、神経を抜いて弱くなっている歯にひびなどが入ったり、インプラントのネジのゆるみなどにもつながる可能性があります。
TCHをとめるには
TCHは癖と同じです。癖は人から指摘されるまで気づかないことがよくあります。
例えば、『すぐに髪を触る』とか『爪を噛む』といった癖がそうです。自分ではなかなか気づけません。
TCHも自分では気づけないので、家の中の見えるところに『歯を離す』や『リラックス』『力を抜く』などのメモを貼るとよいでしょう。メモを見たときにもし上下の歯が触れていたら、鼻から息を吸いながら一度肩を大きく上げて、一気に口から息を吐いて力を抜きましょう。
また、そもそも自分がTCHなのか顎関節症なのかは歯科医院で診断してもらうことが問題解決に繋がっていきます。
定期健診時などに担当の歯科医師や歯科衛生士に確認してもいいでしょう。
唇を閉じているときに、くいしばりではなく、上と下の歯がくっついている、触れていることはありませんか?
もしどこか一か所でも触れているところがあれば、それはTCH(上下歯列接触癖)かもしれません。
TCHとはTooth Contacting Habitの略称で上下の歯を接触させ続ける癖のことです。
何もしていないときには、ふつう上下の歯は接触していません。
元々は顎関節症の患者さんがもっている癖として注目され、顎関節症以外の歯科疾患についてもTCHが要因になる場合もあることが分かっています
顎関節症をはじめとする歯科的トラブルの原因となる可能性が高いですが、一種の癖ですから、ご本人の自覚が難しいのがやっかいな点です。
TCHは口腔内の問題につながる癖
ふつう、歯の接触はいる時や飲み込む時、発音する時に起こるだけで、他の時間は上下の歯は離れています。「長時間、歯を接触させていても気づかない」「上下の歯を接触させているほうが楽だ」というのは、一種の癖として、それが普通になってしまっている状態です。
長い時間接触させ続けることで、顎の関節や筋肉、歯や粘膜などに問題が生じることがあります。
くいしばり、噛みしめとの関係
同じように上下の歯を接触させる癖である「くいしばり」「噛みしめ」は、強い力で歯を噛み合わせますが、このような強い接触は長く続ければ顎が痛くなり、ずっとし続けることはできません。しかし、TCHはとても弱い力の為、続けていても筋肉や顎の関節への弱い疲労感を感じる程度ですから、くいしばったりするよりもずっと長期にわたって行われている可能性があります。軽い接触で長く力をかけている分、 様々な問題を引き起こす可能性があります。
TCHを続けるとなにが起きる可能性があるのか
TCHをそのままにしておくと、歯や歯茎などに力がかかり続けているため、歯周病の悪化や繰り返す知覚過敏、原因が明らかではないのに歯が痛くなったり、歯の根の治療中の歯の痛みがとれないといったことを引き起こす可能性があります。
歯や詰め物に持続的な圧迫や揺さぶる力がかかり続けることで、詰め物が外れやすくなったり、神経を抜いて弱くなっている歯にひびなどが入ったり、インプラントのネジのゆるみなどにもつながる可能性があります。
TCHをとめるには
TCHは癖と同じです。癖は人から指摘されるまで気づかないことがよくあります。
例えば、『すぐに髪を触る』とか『爪を噛む』といった癖がそうです。自分ではなかなか気づけません。
TCHも自分では気づけないので、家の中の見えるところに『歯を離す』や『リラックス』『力を抜く』などのメモを貼るとよいでしょう。メモを見たときにもし上下の歯が触れていたら、鼻から息を吸いながら一度肩を大きく上げて、一気に口から息を吐いて力を抜きましょう。
また、そもそも自分がTCHなのか顎関節症なのかは歯科医院で診断してもらうことが問題解決に繋がっていきます。
定期健診時などに担当の歯科医師や歯科衛生士に確認してもいいでしょう。