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2022.09.02

睡眠時無呼吸症候群について(SAS)

②睡眠時無呼吸症候群について(SAS)

前の話では寝ているときの歯のことについてでしたが、寝ているときの呼吸についてもお話をします。
いびきや睡眠時無呼吸症候群は歯科は無関係と思われると思いますが、マウスピース(スリープスプリント)や歯列矯正で治療・改善することがあります。

・原因
➀肥満
身長・体重・BMI・首周りの太さ(首回りや舌も太くなり、これにより寝ているときに起動が圧迫されて無呼吸やいびきがおこる。

②年齢→子供と大人で原因が異なる場合がある。(加齢による筋力の衰えで舌が気道におちやすい)
③性別→女性より男性に多い

④生活習慣→禁煙など
⑤耳鼻科的疾患→扁桃腺や口蓋垂(のどちんこ)の肥大
風邪やウィルスによって炎症がおこり腫れたり肥大し、肺から鼻までの気道をせまくして、いびきや無呼吸症候群を引き起こす気道を圧迫してしまうことがある。

治療
まずは医科からの依頼が必要で、情報提供をもらい歯科で検査し、マウスピース作成・装着をしそのあと紹介元への報告と再検査の依頼をします。


スリープスプリント

睡眠時に装着をすることにより、気道を確保し体に負担がかからずいびきを改善する効果が認められます。持ち運びもできるので、旅行や出張にも最適です。(口腔内の状態により、虫歯や歯周病の治療や、鼻などの病気がある場合先にこちらの治療を行う場合があります。)

睡眠呼吸障害による
➀QOL(生活の質)の低下
生活全般の快適さを奪いQOLに悪影響を及ぼす。また、いびきなどでパートナーや家族が不眠になり家庭でのQOL障害がおこる。
②学習、労働の遂行能力の低下
イライラ、起床時の頭痛、倦怠感、集中力の低下などに大きな悪影響を及ぼす。

③アクシデントの増加
交通事故は無謀な運転や未熟な技術となどによるものと考えられていたが、睡眠呼吸障害は眠気を引き起こし。通常のドライバーに比較し3倍以上の確率で事故を起こしやすいと試算されている。

④心血管系のハイリスク
無呼吸やいびきをするひとは心筋梗塞や脳血管障害の羅患率が高いと報告されている。


良い睡眠をとるために
➀睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分。
➁刺激物を避ける
・就寝前4時間のカフェイン、就寝前1時間前の喫煙は避ける。
・軽い読書、音楽、ぬるめの入浴・香り

➂眠くなってから床に就く、就寝時刻にこだわりすぎない
・眠ろうと意気込みが頭を冴えさせて寝つきを悪くする。
➃同じ時刻に毎日起床
・早寝早起きでなく、早起き早寝に通じる。
➄光の利用で良い睡眠
・目が覚めたら日光を取り入れる
➅規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
➆昼寝をするなら15時前の20~30分


気になることがありましたら、高橋歯科医院まで
それでは皆さん良い眠りを!!