2022.06.25
子供の歯について
こんにちは。高橋歯科医院です。学校の歯科検診はいかがでしたか?
虫歯があった、なかった、歯肉炎・咬み合わせ等様々な結果があったと思います。
今回は虫歯予防をどうすれば良いのか、歯の磨き方、歯ブラシフロスの使い方、食生活(間食)について説明します。
虫歯と歯肉などの病気の原因になるプラークを発生させないようにすることをプラークコントロールといいます。
プラークコントロールは乳歯が出てくる生後8ヶ月頃から始めることになります。
まず初めに、子供の目の前で楽しそうに歯を磨くことが、子供に歯磨きのの習慣をつける第一歩です。(家族、特に母親が楽しんでいることは子供にとっても同様で自分も早くしてみたいと思うからです)
前歯が出てきたら歯ブラシで唇側、特に歯と歯茎の境目を素早く磨くようにします。
奥歯が出てきたら咬む面だけでなくほっぺた側も忘れずに磨いてください。
3歳になると奥歯の間の虫歯が増えるようになるのでデンタルフロスを使用することです。
歯磨きやフロスを使用する時、歯医者さんで診察をする時のように寝かせた子供の顔を頭側から覗き込むようにして子供の口の中をよく見て、歯を磨いたりしてください。
子供は綺麗に磨いた気になっていても、磨き残しの部分があることが多いので子供が小学生になっても母親(家族)による寝かせ磨きを続けることが必要です。
歯磨きは食事の直後にすることが望ましいですが、難しい時にはブクブクうがいだけでも行うように、そして寝ている間に虫歯は作られるので夕食後の丁寧な歯磨きは忘れずにしましょう!
★歯ブラシについて
子供の歯ブラシは、植毛部が小さく(子供の指で2本分くらいの大きさ)で刷毛がやや硬く、
柄のまっすぐなものを選んでください。
毛先が丸くなったら(広がったり)取り替えます。
5〜6歳ごろに生えてくる初めての大人の歯(永久歯)、一般的に6歳臼歯(第一大臼歯)が出てくる時期になったら、咬む面を磨くために毛先が短く、毛束の少ない専用の歯ブラシもありますので使用してみましょう。
★6歳臼歯(第一大臼歯)は虫歯になりやすく、溝が深いので、歯ブラシが届きにくく磨きにくく、しかもフッ素の虫歯予防効果が最も期待しにくい部位なのでシーラントをおすすめします。
シーラントとは、溝にプラスチックまたはセメントを入れることにより深い溝がなくなり歯磨きをしやすくし、よって虫歯の発生を予防する方法です。
★歯の磨き方
①スクラビング法
歯ブラシの毛先を歯面に90°に当てて横方向に小刻みに1本ずつ動かしながら磨く。
奥歯の舌側は斜めに歯ブラシを入れ、前歯は歯ブラシの毛の下側を歯ブラシを縦に持ち、当てて書き出すように1本ずつ磨いていく。
②フォーンズ法
フォーンズ法とは上と下の歯をかみ合わせ(イーという表情)
毛先を90°に当てて大きく円を描くようにして磨き、歯や歯茎を磨く。
裏側(咬む面)は前後に動かして磨く。
③1歯縦磨き方
歯が重なっていたり、複数の歯を1度に磨きにくい人に。
歯ブラシを縦に持ち、毛先を歯面に90°に当てて上下方向に往復運動を行うことにより、
1歯の1面ずつを磨く方法です。下の歯は歯ブラシの向きを逆にして磨く。(歯ブラシの柄が上向き)
★デンタルフロス
歯ブラシでは歯と歯の間の清掃は十分にできないので、併用してデンタルフロスの使用をおすすめします。
デンタルフロスにはナイロン製のワックスタイプとアンワックスタイプの糸があり太さの違うものや味がついたものなど、さらにはプラスチック製のホルダーにデンタルフロスが張られたものもあります。(ホルダータイプのフロスは奥歯や子供・フロス初心者の方に適しています。)
フロスを自分で行えるのは小学生以降になるので、乳歯の歯と歯の間の虫歯を予防するためには保護者の行うことが重要です。
<基本的な使い方>
①歯軸に対して45°の角度でデンタルフロスを入れ、のこぎりを引くように頬舌方向に動かす。
②歯間のどちらかの歯面にデンタルフロスを添わせ、歯肉ポケットに入れる。
③デンタルフロスを歯の上に向かって動かし、プラークを擦り取るように動かす。
④もう一方の歯面にも同じように動かす。
<歯磨き粉>
最近の歯磨き粉は低研磨性、低発砲性が多くなっています。
日常の歯磨きに取り入れることで簡単に予防できます。
虫歯予防効果(虫歯抑制率)30〜40%です。
<使用法>
①歯ブラシに歯磨き粉をつけ磨く前に歯の全体に広げる。
②2〜3分間、歯磨き粉の泡立ちを保つように舌磨きをする。
③歯磨き粉を吐き出す。
④10〜15㎖の水を口に含み、5秒間程度軽くぶくぶくうがいをする。
⑤うがいは1回のみで、その後1〜2時間程度は飲食をしないことが望ましいです。
<使用日数>
1日2〜3回は頻度が頻度が高いことが望ましいです。
使用日数が多いほど口の中のフッ素効果を高く保つことができ虫歯予防効果が高くなります。
<年齢別使用>
・年齢6ヶ月(歯が出ている)〜2歯歳
・使用量・・・子供の切った爪程度の数量
・歯磨き粉のフッカ物イオン濃度・・・500wpm(泡が出る歯磨き粉であれば1000ppm)
・仕上げ磨きの時保護者が行う
3〜5歳
・5mm以下 500ppm(泡が出る歯磨き粉またはMFP歯磨き粉であれば1000ppm)
・寝る前が効果的!歯磨き後5〜10㎖の水で1回のみうがい
6〜14歳
・1cm程度 1000ppm
・寝る前が効果的!歯磨き後10〜15㎖の水で1回のみうがい
15歳以上
・2cm程度 1000ppm
・同上
当院で歯磨き粉(チェックアップシリーズ)を販売しています。
健診時にも使用しますので来院お待ちしています。
虫歯があった、なかった、歯肉炎・咬み合わせ等様々な結果があったと思います。
今回は虫歯予防をどうすれば良いのか、歯の磨き方、歯ブラシフロスの使い方、食生活(間食)について説明します。
虫歯と歯肉などの病気の原因になるプラークを発生させないようにすることをプラークコントロールといいます。
プラークコントロールは乳歯が出てくる生後8ヶ月頃から始めることになります。
まず初めに、子供の目の前で楽しそうに歯を磨くことが、子供に歯磨きのの習慣をつける第一歩です。(家族、特に母親が楽しんでいることは子供にとっても同様で自分も早くしてみたいと思うからです)
前歯が出てきたら歯ブラシで唇側、特に歯と歯茎の境目を素早く磨くようにします。
奥歯が出てきたら咬む面だけでなくほっぺた側も忘れずに磨いてください。
3歳になると奥歯の間の虫歯が増えるようになるのでデンタルフロスを使用することです。
歯磨きやフロスを使用する時、歯医者さんで診察をする時のように寝かせた子供の顔を頭側から覗き込むようにして子供の口の中をよく見て、歯を磨いたりしてください。
子供は綺麗に磨いた気になっていても、磨き残しの部分があることが多いので子供が小学生になっても母親(家族)による寝かせ磨きを続けることが必要です。
歯磨きは食事の直後にすることが望ましいですが、難しい時にはブクブクうがいだけでも行うように、そして寝ている間に虫歯は作られるので夕食後の丁寧な歯磨きは忘れずにしましょう!
★歯ブラシについて
子供の歯ブラシは、植毛部が小さく(子供の指で2本分くらいの大きさ)で刷毛がやや硬く、
柄のまっすぐなものを選んでください。
毛先が丸くなったら(広がったり)取り替えます。
5〜6歳ごろに生えてくる初めての大人の歯(永久歯)、一般的に6歳臼歯(第一大臼歯)が出てくる時期になったら、咬む面を磨くために毛先が短く、毛束の少ない専用の歯ブラシもありますので使用してみましょう。
★6歳臼歯(第一大臼歯)は虫歯になりやすく、溝が深いので、歯ブラシが届きにくく磨きにくく、しかもフッ素の虫歯予防効果が最も期待しにくい部位なのでシーラントをおすすめします。
シーラントとは、溝にプラスチックまたはセメントを入れることにより深い溝がなくなり歯磨きをしやすくし、よって虫歯の発生を予防する方法です。
★歯の磨き方
①スクラビング法
歯ブラシの毛先を歯面に90°に当てて横方向に小刻みに1本ずつ動かしながら磨く。
奥歯の舌側は斜めに歯ブラシを入れ、前歯は歯ブラシの毛の下側を歯ブラシを縦に持ち、当てて書き出すように1本ずつ磨いていく。
②フォーンズ法
フォーンズ法とは上と下の歯をかみ合わせ(イーという表情)
毛先を90°に当てて大きく円を描くようにして磨き、歯や歯茎を磨く。
裏側(咬む面)は前後に動かして磨く。
③1歯縦磨き方
歯が重なっていたり、複数の歯を1度に磨きにくい人に。
歯ブラシを縦に持ち、毛先を歯面に90°に当てて上下方向に往復運動を行うことにより、
1歯の1面ずつを磨く方法です。下の歯は歯ブラシの向きを逆にして磨く。(歯ブラシの柄が上向き)
★デンタルフロス
歯ブラシでは歯と歯の間の清掃は十分にできないので、併用してデンタルフロスの使用をおすすめします。
デンタルフロスにはナイロン製のワックスタイプとアンワックスタイプの糸があり太さの違うものや味がついたものなど、さらにはプラスチック製のホルダーにデンタルフロスが張られたものもあります。(ホルダータイプのフロスは奥歯や子供・フロス初心者の方に適しています。)
フロスを自分で行えるのは小学生以降になるので、乳歯の歯と歯の間の虫歯を予防するためには保護者の行うことが重要です。
<基本的な使い方>
①歯軸に対して45°の角度でデンタルフロスを入れ、のこぎりを引くように頬舌方向に動かす。
②歯間のどちらかの歯面にデンタルフロスを添わせ、歯肉ポケットに入れる。
③デンタルフロスを歯の上に向かって動かし、プラークを擦り取るように動かす。
④もう一方の歯面にも同じように動かす。
<歯磨き粉>
最近の歯磨き粉は低研磨性、低発砲性が多くなっています。
日常の歯磨きに取り入れることで簡単に予防できます。
虫歯予防効果(虫歯抑制率)30〜40%です。
<使用法>
①歯ブラシに歯磨き粉をつけ磨く前に歯の全体に広げる。
②2〜3分間、歯磨き粉の泡立ちを保つように舌磨きをする。
③歯磨き粉を吐き出す。
④10〜15㎖の水を口に含み、5秒間程度軽くぶくぶくうがいをする。
⑤うがいは1回のみで、その後1〜2時間程度は飲食をしないことが望ましいです。
<使用日数>
1日2〜3回は頻度が頻度が高いことが望ましいです。
使用日数が多いほど口の中のフッ素効果を高く保つことができ虫歯予防効果が高くなります。
<年齢別使用>
・年齢6ヶ月(歯が出ている)〜2歯歳
・使用量・・・子供の切った爪程度の数量
・歯磨き粉のフッカ物イオン濃度・・・500wpm(泡が出る歯磨き粉であれば1000ppm)
・仕上げ磨きの時保護者が行う
3〜5歳
・5mm以下 500ppm(泡が出る歯磨き粉またはMFP歯磨き粉であれば1000ppm)
・寝る前が効果的!歯磨き後5〜10㎖の水で1回のみうがい
6〜14歳
・1cm程度 1000ppm
・寝る前が効果的!歯磨き後10〜15㎖の水で1回のみうがい
15歳以上
・2cm程度 1000ppm
・同上
当院で歯磨き粉(チェックアップシリーズ)を販売しています。
健診時にも使用しますので来院お待ちしています。