2022.03.21
お口のにおい気になりますか?
こんにちは!高橋歯科医院です( ˶´⚰︎`˵ )
コロナ渦でマスク生活が続いていますが、ふと口臭が気になった経験はございませんか?
今回は『口臭』についてお話していこうと思います。
皆さんは口臭には生理的なものと病的なものがあるのをご存じでしたか?
しかし、口臭というのは誰にでもある程度は存在するものなんです!Σ( °o°)
においを一時的に発する口臭は『生理的口臭』と呼ばれます。
生理的口臭は主に寝起きなどににおいが強くなることがあります。
においの強い食べ物による口臭も生理的口臭でこちらも寝起きの口臭と同様で
においを発するのは一時的です。
一方、強い臭いを持続的に発する口臭は『病的口臭』と呼ばれます。
問題なのはこの「病的口臭」です
いわゆる不快な口臭と客観的に認識されやすいもので、
においの原因がなくならない限り存在し続けます。
原因には、歯周病などのお口の病気と、お口と繋がってる耳鼻咽頭の病気、
内臓などのからだの病気が考えられます。
よく「からだの病気のにおいが口からにおう」という話を聞きますが、
からだの病気が発するにおい物質が血液に乗って肺に至り呼気として吐き出されるというのは
相当病気が進行した状態です。
また「食べ物のにおいが胃から上がってくる」というのも、
食道と胃の境界には括約筋があるため、普通はにおいの通り道は閉じられています。
ですから、強い口臭の原因としてまず疑われるのは、「お口のなか」なのです。
口臭が気になると自分自身で思う時、また、人から口臭があると言われた時、
まずは、お口の中の病気が無いか、検査していただくことをお勧めしますʕ ·ᴥ·ʔ
においの主犯は大体が「お口の中の細菌」によるもの。
細菌の出すにおい物質にはこのようなものがあります!
①ジメチルサルファイド・・・生ゴミのようなにおい
②硫化水素・・・卵が腐ったようなにおい
③メチルメルカプタン・・・玉ねぎが腐ったようなにおい
病的な口臭は、お口の中ににおいの原因があることが多いとお話しましたが、
細菌のうち特に歯周病原菌などの酸素を嫌う菌が腐敗臭を伴うにおい物質を生み出します。
彼らが唾液や血液、はがれ落ちたお口の粘膜、食べかすに存在するタンパク質を
分解した時に、上記に挙げた①②③を出すのです
女性では、月経や妊娠などのホルモンバランスの変化により、
お口の中にいる歯周病菌が活発化し、口臭が増加するという報告もあります。
また細菌の活動には唾液も影響します!
生理的口臭は朝起きた時に一番強く、それから食事や歯磨きをする度に下がって、
時間が経つとまた上がります。
唾液には細菌を洗い流したり、細菌の繁殖を抑える働きがあります。
起床時に一番強いのは就寝中は唾液の分泌が減るので、寝ている間にお口の中で細菌が繁殖するためです。
このように、唾液の分泌量は口臭に影響するので、ドライマウスなどで唾液が減少すると
口臭も強まる傾向にあります。
病的な口臭の元となるお口のトラブルは、このようなものがあります。
・歯周病になっている歯周ポケット →歯周病が進行して歯と歯茎の境目が深くなってできる歯周ポケット。
歯周病になっている時、この中にはプラークや歯石の他に歯茎の死んだ細胞(老廃物)や血液、
体液(歯茎の溝からの滲出液)そして、最近の代謝物(排泄物)が溜まり、強い臭いを発します。
・溜まったプラーク →溜まったプラークは虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、臭いの元にもなります。
磨き残しが多いのは、上あごは奥歯のほっぺた側、下あごは奥歯の舌側、いずれもほっぺたや舌が邪魔をして歯ブラシが届きにくいところです。
溜まったプラークは歯石となり、更にプラークが付着する足場となります。
入れ歯の方は入れ歯自体のお掃除も欠かせません。
・被せ物やブリッジと歯茎の境目 →被せ物と歯茎の境目やブリッジのダミーの歯と歯茎の接する面もお掃除が行き届かないことが多く、匂いの元になりやすいです。
・象牙質に及んだ多数の虫歯 →歯の内部の象牙質は3割ほどがタンパク質(コラーゲン)でできています。
虫歯が進行すると、タンパク質が細菌により分解され、臭いを出します。そのため、象牙質に達する虫歯がそのままだと、口臭の原因に。
虫歯が深く多いほど臭いは強くなります。
・歯の根の先端の病変 →稀なケースですが、歯の根の先端部に病変(根尖性歯周炎)ができ、膿の匂いが歯茎の中を伝ってお口に放出されることもあります。
・舌の汚れ →舌の汚れである(舌苔)も臭いの大きな原因です。舌苔ができる仕組みは、舌乳頭という下のザラザラした部分に、老廃物や細菌が付着すると時間と共に老廃物や最近が更に厚くなり、舌苔ができてしまいます。
また口臭には、心理的な要因も影響します。
ホラー映画を見たときに、喉の渇きを覚えた経験はありませんか?
人は緊張状態にあると唾液の分泌量が減り、唾液の性質がドロッとしたものになります。
ですから人とおしゃべりをする際ににおっていないかな?と緊張することで、
唾液の量と性質が変わって口臭が強まることも考えられます。
不快な病的口臭を防ぐには歯周病などのお口の治療が第一。
歯周病の元となる細菌は歯科医院で取り除くことができます。
歯科医院でしか取り除くことができない汚れ(歯石)もありますし、
歯周病は無症状に進行していってしまうので早期発見には歯科医院に通っていただくことがとても重要です。
しかし、進行を予防していくのに一番大事なことはお家でのセルフケアです。
定期検診に通っていただいていても、歯科医院に来ていない間のお掃除ができていなければ
歯周病はどんどん進行していってしまいます。
進行させないためにも自分自身が磨き残しやすいところを把握して
自分自身のお口に合った歯ブラシや補助清掃用具を見つけていくことも大事になってきます
案外磨き残していると思っていないところにべっとり汚れがついていたり、
その反対で苦手だと思っているところが綺麗に磨けていることもあります。
自分で磨き残しているところがわからない場合、
また、磨き残している部分に歯ブラシをどう当てればいいのか、
補助清掃用具といってもさまざまな種類があるので、どの補助用具を使えばいいのかわからない方、
歯科医院にて使い方、種類等お伝えしていきますので、ぜひ一度来院してください!( ˆ̑‵̮ˆ̑ )
口臭の原因を対処して健康的なお口を目指しましょうᕙ( ˙-˙ )ᕗ
⦅nico2019/12月号参照⦆
コロナ渦でマスク生活が続いていますが、ふと口臭が気になった経験はございませんか?
今回は『口臭』についてお話していこうと思います。
皆さんは口臭には生理的なものと病的なものがあるのをご存じでしたか?
しかし、口臭というのは誰にでもある程度は存在するものなんです!Σ( °o°)
においを一時的に発する口臭は『生理的口臭』と呼ばれます。
生理的口臭は主に寝起きなどににおいが強くなることがあります。
においの強い食べ物による口臭も生理的口臭でこちらも寝起きの口臭と同様で
においを発するのは一時的です。
一方、強い臭いを持続的に発する口臭は『病的口臭』と呼ばれます。
問題なのはこの「病的口臭」です
いわゆる不快な口臭と客観的に認識されやすいもので、
においの原因がなくならない限り存在し続けます。
原因には、歯周病などのお口の病気と、お口と繋がってる耳鼻咽頭の病気、
内臓などのからだの病気が考えられます。
よく「からだの病気のにおいが口からにおう」という話を聞きますが、
からだの病気が発するにおい物質が血液に乗って肺に至り呼気として吐き出されるというのは
相当病気が進行した状態です。
また「食べ物のにおいが胃から上がってくる」というのも、
食道と胃の境界には括約筋があるため、普通はにおいの通り道は閉じられています。
ですから、強い口臭の原因としてまず疑われるのは、「お口のなか」なのです。
口臭が気になると自分自身で思う時、また、人から口臭があると言われた時、
まずは、お口の中の病気が無いか、検査していただくことをお勧めしますʕ ·ᴥ·ʔ
においの主犯は大体が「お口の中の細菌」によるもの。
細菌の出すにおい物質にはこのようなものがあります!
①ジメチルサルファイド・・・生ゴミのようなにおい
②硫化水素・・・卵が腐ったようなにおい
③メチルメルカプタン・・・玉ねぎが腐ったようなにおい
病的な口臭は、お口の中ににおいの原因があることが多いとお話しましたが、
細菌のうち特に歯周病原菌などの酸素を嫌う菌が腐敗臭を伴うにおい物質を生み出します。
彼らが唾液や血液、はがれ落ちたお口の粘膜、食べかすに存在するタンパク質を
分解した時に、上記に挙げた①②③を出すのです
女性では、月経や妊娠などのホルモンバランスの変化により、
お口の中にいる歯周病菌が活発化し、口臭が増加するという報告もあります。
また細菌の活動には唾液も影響します!
生理的口臭は朝起きた時に一番強く、それから食事や歯磨きをする度に下がって、
時間が経つとまた上がります。
唾液には細菌を洗い流したり、細菌の繁殖を抑える働きがあります。
起床時に一番強いのは就寝中は唾液の分泌が減るので、寝ている間にお口の中で細菌が繁殖するためです。
このように、唾液の分泌量は口臭に影響するので、ドライマウスなどで唾液が減少すると
口臭も強まる傾向にあります。
病的な口臭の元となるお口のトラブルは、このようなものがあります。
・歯周病になっている歯周ポケット →歯周病が進行して歯と歯茎の境目が深くなってできる歯周ポケット。
歯周病になっている時、この中にはプラークや歯石の他に歯茎の死んだ細胞(老廃物)や血液、
体液(歯茎の溝からの滲出液)そして、最近の代謝物(排泄物)が溜まり、強い臭いを発します。
・溜まったプラーク →溜まったプラークは虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、臭いの元にもなります。
磨き残しが多いのは、上あごは奥歯のほっぺた側、下あごは奥歯の舌側、いずれもほっぺたや舌が邪魔をして歯ブラシが届きにくいところです。
溜まったプラークは歯石となり、更にプラークが付着する足場となります。
入れ歯の方は入れ歯自体のお掃除も欠かせません。
・被せ物やブリッジと歯茎の境目 →被せ物と歯茎の境目やブリッジのダミーの歯と歯茎の接する面もお掃除が行き届かないことが多く、匂いの元になりやすいです。
・象牙質に及んだ多数の虫歯 →歯の内部の象牙質は3割ほどがタンパク質(コラーゲン)でできています。
虫歯が進行すると、タンパク質が細菌により分解され、臭いを出します。そのため、象牙質に達する虫歯がそのままだと、口臭の原因に。
虫歯が深く多いほど臭いは強くなります。
・歯の根の先端の病変 →稀なケースですが、歯の根の先端部に病変(根尖性歯周炎)ができ、膿の匂いが歯茎の中を伝ってお口に放出されることもあります。
・舌の汚れ →舌の汚れである(舌苔)も臭いの大きな原因です。舌苔ができる仕組みは、舌乳頭という下のザラザラした部分に、老廃物や細菌が付着すると時間と共に老廃物や最近が更に厚くなり、舌苔ができてしまいます。
また口臭には、心理的な要因も影響します。
ホラー映画を見たときに、喉の渇きを覚えた経験はありませんか?
人は緊張状態にあると唾液の分泌量が減り、唾液の性質がドロッとしたものになります。
ですから人とおしゃべりをする際ににおっていないかな?と緊張することで、
唾液の量と性質が変わって口臭が強まることも考えられます。
不快な病的口臭を防ぐには歯周病などのお口の治療が第一。
歯周病の元となる細菌は歯科医院で取り除くことができます。
歯科医院でしか取り除くことができない汚れ(歯石)もありますし、
歯周病は無症状に進行していってしまうので早期発見には歯科医院に通っていただくことがとても重要です。
しかし、進行を予防していくのに一番大事なことはお家でのセルフケアです。
定期検診に通っていただいていても、歯科医院に来ていない間のお掃除ができていなければ
歯周病はどんどん進行していってしまいます。
進行させないためにも自分自身が磨き残しやすいところを把握して
自分自身のお口に合った歯ブラシや補助清掃用具を見つけていくことも大事になってきます
案外磨き残していると思っていないところにべっとり汚れがついていたり、
その反対で苦手だと思っているところが綺麗に磨けていることもあります。
自分で磨き残しているところがわからない場合、
また、磨き残している部分に歯ブラシをどう当てればいいのか、
補助清掃用具といってもさまざまな種類があるので、どの補助用具を使えばいいのかわからない方、
歯科医院にて使い方、種類等お伝えしていきますので、ぜひ一度来院してください!( ˆ̑‵̮ˆ̑ )
口臭の原因を対処して健康的なお口を目指しましょうᕙ( ˙-˙ )ᕗ
⦅nico2019/12月号参照⦆